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Sep 06, 2009

ピノキオと赤い金魚と1Q84と良心

Goldfish1 発売前から村上春樹の新作はアマゾンで上位にランキングされていましたが、眼の悪い私は、それを見て、新作は『IQ84 なのだと思っていました。読んだ?という友人からのメールにも、日本で品切れの本が私の手元にやってくるには一年ぐらいかかるに違いないと思いつつ、二人目のメールでようやく、実は『1Q84』だったことに気付きました。内容を漏れ伝え聞かなかったとしても、この二つから想像するものはかなり違います。IQ84ではオーウェルは浮かびません。

 

日本で盛り上がっている様子を聞くにつれ、シークレットではありませんが、誰かが持ってきてくれないかなあ、と思っていると、思いもかけないところで、ボストンで1Q84 BOOK 1 をお借りし(結局頂いてしまいました)、そこからケイマンに行く途中のマイアミで読み終わり、待ち遠しかった1Q84 BOOK 2 は、帰りのケイマンの空港で紅茶をこぼしているのにも気付かずに読み始め、飛行機から海を見るのも忘れて、ニューヨークに帰ってくるまでに読み終わってしまいました。読み始めると止まらない、もの凄いストーリーテラーであることを久々の長編を読んで再認識したのでした。読み終わり、私も赤い金魚(もしくは亀)が欲しいと思って家に着くと、すでに金魚がうちにいました。

 

サンジェルマン伯爵が描いた本物の宝石の輝きを持つ絵を見てみたいものだと思いつつ、本物みたいな透明感があって動きのある金魚をどうやって二次元の世界に落とすのかというのも関心事でした。浩子はかなり私の理想に近い、『金魚の復讐(revenge of the goldfish)』 

 

Revengeofgoldfish

という凄いタイトルの写真のTシャ ツを持っています。それに生き物のいる生活っていいものです。観察するためにも、古典的な金魚鉢に赤い金魚が理想でしたが、金魚がいると簡単に家をあけら れなくなり、暑い夏も寒い冬もそれぞれ問題なので、無理だなと思っているところへ、蚤の市で赤い透明感のある金魚の置物があったので、ちょっと前に買った ばかりだったのでした。それも林檎を買うために20ドル紙幣を持ってジョギングに行き、それしか持っていなかったのでまけてもらったような気がします。金魚の横には亀の置物もありました。

 

もっとも簡単に泣ける話は、『鶴の恩返し』か『フランダースの犬』だと思っていましたが、最近、『ピノキオ』もなかなかなものであることを発見しました。本屋でディズニーの『Pinocchio 』の絵本がセールになっていて、最後にコオロギのジミニー・クリケットが良心(conscience)のメダルを貰うところを見ようと思って、最後のページを開くと、人形になって死んでいたピノキオが人間の子供になっておじいさんと踊っているところでした。これも泣けます。

 

浩子にジミニー・クリケットの携帯ストラップ(のちにキーホルダーに転用)を貰ったことがありますが、コオロギは物語の最初で妖精にピノキオの良心になるように任命されます。子供向けの話なのに、「良心」なんて言葉が出てくるのはアメリカでは良心という概念はもっと小さなうちから教えられるのだろうか、それとも日本語の良心とは微妙に異なる意味なのかと長らく(今でも)疑問でした。

 

浩子にその話をしてみると、DVD を借りて見てくれました。浩子の感想は「猫と金魚が仲良しなのもいいね」と、良心の話はどこかに行ってしまいましたが、クジラに食べられるときも、なぜか金魚は金魚鉢の中にいて、海に金魚を連れていくっていうのはどういうことさ、と突っ込みどころ満載ですが、やはり古典的な丸い金魚鉢に赤い金魚なのでした。

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