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Feb 22, 2010

キャベツ色のジャケット

Airport_3

(@airport)

浩子は買い物に結構時間がかかります。ニューヨークに遊びにきて、ギャップで三足15ドルの靴下を選ぶのに一時間悩んだときは切れそうになりましたが、嫌いな飛行機に乗って航空券が高騰しているお盆に折角来てくれたのだからと我慢しました。数年前のお正月にユニクロで汚れてもいいジャケットを買うのに計三回ぐらい付き合わされたときにも、切れかかりました。これだけ時間がかかるとオポチュニティ・コスト(機会費用)を考えたら、私が選んだものを私が買ってあげたほうがいいのだ、と店頭で説得を試みましたが、浩子は自分で選んだものでないと着ないと聞きませんでした。

 

そのときに相当念入りに選んだお気に入りのブルーのジャケットもついに年貢の納めどきとなり、新年にまた二人でユニクロに買い物に行きました。本当はもっと遠出するはずだったのに、浩子がずっと風邪をひいていたため徒歩圏内です。ユニクロの快進撃は、ニューヨークにもお店ができ、友人がクリスマスにユニクロのカシミアセーターをプレゼントしているのを目撃した瞬間に実感していましたが、日本のお店に行くと、安いとは知っていても予想以上の安さに驚きます。このまま世界市場を制してしまうとしたら、どのぐらい大きくなるのでしょう。

 

今回は二着試着して、あっと言う間に黄緑というか福寿草色の新春らしいジャケットに決まり、険悪になることもなく仲良く帰宅しました。

 

帰国後、浩子から笑える話があったというメールがあったものの、その後、説明がないままになっていましたが、スカイプするときまで、待っていたらしいです。或る晩、11時過ぎ、西荻駅周辺でまだ新しい黄緑色のジャケットを着た浩子が商店街を歩いていると、蛍光色だからか、向こうからやってきた酩酊状態、千鳥足状態にあるトレンチコート姿のビジネスマンの目に留まり、彼は目を凝らした末、浩子に「キャベツ?」と尋ねたのだそうです。浩子は自分をキャベツと間違えるなんて、失礼千万と思ったらしいですが、プールの更衣室に行く途中で、呼び止められ、面と向かって「そちらは女子更衣室です」と言われるより全然いいじゃない、と思いました。本人には言いませんでしたが。人間をキャベツに間違えるほどの酔っ払いでも、無事に家に辿りつくなんてやっぱり西荻も東京も平和です。

(注:写真のジャケットはキャベツ色ではありません。念のため)

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