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Dec 24, 2010

ライオンバス

 

アフリカに住んでいた友人ともっとも怖かったことの話になったとき、私のニューヨークでもっとも怖かった体験は、「口論になりホームレスに手を掴まれたこと」でしたが、友人の一番は荒野でタイヤがパンクしたときの「ライオンに襲われるかもしれない恐怖」でした。スペアタイヤは積んであっても、交換している間に襲われるかもしれない、ということで、一人が見張っていればライオンがやってきても分かりそうな気もしますが、「だってライオンは鹿に追い付くぐらい足が速いんだよ!!!」と真剣に言われ、骨付き肉に食らいつく多摩動物園のライオンの姿を思い出しました。

 

多摩地区出身であれば、誰もが子供の頃に行ったはずの多摩動物公園。そして、この動物園の売り、ライオンバスの思い出をお持ちの方も多いと思います。

 

ライオンバスと言えば、サファリをバスが巡回していて、動物園は山の中にあるとはいえ、よくそんな敷地があったなあと思っていました。さて、この夏、突然動物園に行くことになり、締めはもちろんライオンバスと思い、念のため最終バスの一つ前を狙っていました。サファリは動物園の中でも端のほうにあるのです。これからライオンバスに乗りますと発表すると、母はバスに乗って出口まで帰れるのだと勘違いし、「ネコバスじゃないんだから」と浩子に怒られていました。

 

何十年ぶりに乗るライオンバスですが、ライオン王国だからか、赤の広場にあるような、金色の玉ねぎが乗った建物は健在でした。バスの両側には肉片がついていて、どちらの側に座っているお客さんも肉を食いちぎるライオンをかぶりつきで見ることができるようになっています。でも、ライオンバスは普通のバス並みの時刻表で回って来るので、ライオンのほうも慣れたもので、今度は誰が肉片を取りに行き人間の相手をしてあげるのか、順番を決めてあるのではないかと思うほど、残りのライオンはくつろいであくびをしていました。

 

それでも窓越しに見るライオンの筋骨隆々度合いは凄く、襲われたら、浩子曰く「いやーもう絶対無理だわ。死んじゃう」です。

 

そんなライオンの姿に驚きながらも、気になるのは、広大なサファリに出ていくはずが、いつになっても出発地点の金色の玉ねぎが見えることです。おまけに見渡す限り、高いコンクリの塀に囲まれています。どこか見えないところにルートがあってそこからサファリに行くのかもと期待していましたが、バスが塀の中を巡回し始めたところで、それは子供の頃の幻想だったことに気付きました。小さい頃はあのライオン王国がサファリに見えていたとは!

 

それでもライオンバス、絶対にお薦めです。本物の野生の王国では、生死の危険を冒してしか見ることができない至近距離でライオンに出会えます。

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Comments

大人だけでのグループで、多摩動物公園に来てくれたなんて、ちょっと珍しいかも。(写真愛好家の方々を除く(笑))

大人になっても、いや、なったらなったで楽しめるライオンバス。何しろ、「日本」ではなく、「世界」のサファリ形式の先駆けですから。1964年当時、先人のそのアイデアには脱帽です。ちなみに今のバスは10年以上前から運行されていますが、当時でも珍しい、環境と動物に優しい車として導入した天然ガス車だったりするのでした。

ゴロ寝するライオンと餌を食べにバスに寄ってくるライオンのくっきりした違いに、バスの運行時間中、「仕事」として、肉片を食べにくる順番が彼らの中で決っているのではないか、と思わず疑念を感じるお客様はやはり多いようです。真相は・・・?

ちなみにバス乗り場の金色のたまねぎは、赤の広場ではなくて、当時の方がケニアに出張に行った際にみた寺院のイメージだとか。

Posted by: いくみ | Jan 08, 2011 at 06:59 PM

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